2010年12月9日木曜日

京都市 伏見区 金札宮

寒くなってまいりました。皆様方には風邪などお召しになっておられませんでしょうか。
風邪には市販のショウガ湯にさらに摺りおろしたショウガをたっぷり加えて飲む
「激・生姜湯」が効きますよ。

さて、阿波から勧請された神社についていくらか書いてきましたが、キリがないので
ここらで一旦終わります。
無論、何か分れば都度都度書いていきますが、それだけで記事にしていくのは
ここいらにしときますって事です。
で、京都市伏見区鷹匠町の「金札宮」です。
伏見における最も古い神社の一つであるそうです。

場所はここ。

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御祭神は

天太玉命(あめのふとたまのみこと)
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと) 

こんなブログを見てくれてる人には
「もうこれ以上書かなくてもいいっしょ」と言いたくなります。


「金札宮」HPにある縁起・由緒を見ると

天平勝宝二年(750年)長さ二丈におよぶ流れ星が降るという異変があり、孝謙天皇が深く
憂慮されていた時、伏見久米の里に翁が居て、白菊を植えて楽しんでいる所業が、いかにも
奇妙なので、里人が翁に名前を問うたところ、「吾は、太玉命で天下の豊秋を喜び、年久し
く秋ごとに白菊を賞でて来たり、もし干天で、稲が枯れる時には白菊の露を潅がむ。」と、
手に持った白菊を打ち振るうと、たちまちにして、清水が湧き出てきて尽きる事がありませ
ん。
そして言われるには、「人々一度この白菊に霑えば、たちどころに福運が着て、家運は長く
隆盛し、子孫繁栄し、火災の禍から除かれるであろう。」
里人はこの奇端に驚き天皇に奏上したところ天皇は事のほか喜ばれ「金札白菊大明神」の
宸翰を里人に与えられたので、里人は力を合わせて社殿を造営したと記録されています。
伏見(高天原より臥して見たる日本の事)に宮居建設中、突然金の札が降り、札には、永く
伏見に住んで国土を守らん、という誓が書いてありました。
何事かと人々が集まって来るうちに、虚空から声がして、「我こそは天照大神より遣わされ
た天太玉命なり、我を拝まんとすれば、なお瑞垣を作るべし」と、聞こえたという話になっ
ております。
またあるいは、清和天皇の御代、貞観年間(859~876年)橘良基が阿波国より天太玉命を勧
請したものとも伝えられています。


一応、簡単に解説しておくと

フトダマは、日本神話に登場する神。『古事記』では布刀玉命、『日本書紀』では太玉命、『古語拾遺』では天太玉命(あめのふとだまのみこと)と表記する。忌部氏(後に斎部氏)の祖の一柱とされる。 wikipediaより

阿波忌部氏の系図によると、太玉命の義理の兄弟が阿波忌部の祖である「天日鷲命」です。

「古語拾遺」によると、天日鷲は太玉命に従う四柱の神のうちの1柱である。
太玉命の孫天富命が、天日鷲の孫(阿波忌部氏系図では由布津主命)を率いて、阿波の国(徳島県)、更に総の国(千葉県)を開拓したとあります。

回りくどい書き方ですが、「天太玉命」が阿波忌部の祖神と深い関わりがある、もっと
言えば(県外の人向けに言えば)阿波の神だってことです。


またあるいは、清和天皇の御代、貞観年間(859~876年)橘良基が阿波国より天太玉命を勧
請したものとも伝えられています。

との縁起の一説を見るまでもなく、素直に見れば阿波より勧請された事に間違いないで
しょう。勧請されたのが天平勝宝二年(750年)なのか貞観年間(859~876年)なのか
の違いだけですね。


上の画像のように謡曲にもなっているそうです。

小松島市 建島女祖命神社から波爾山比賣命が滋賀県高島市の波爾布神社に勧請
されたのが天平十三年(741年)、「天平の頃って何があったんだ?」って
思わず叫びそうになっちゃいます。

とまあ、またしても神社の紹介だけになってしまいました。
これじゃあ、つまんないので以後は単独で阿波から勧請された神社の紹介は
やめとこうかなって思ったのです。
でも、何かと絡めて.... なんて考えてると一生書けなくなってしまいますので
また「あっ」と驚くような記事になれば紹介していってしまっててれてれして
しなくても、してもいいかな(なんじゃこりゃ)と考える師走のこの頃です。
(素直に終われない因果なおじさんです)

6 件のコメント:

  1. サクラサク48692010年12月9日 23:14

    阿波から勧請されたのは、やっぱりこの年代なのですね。
    天平年間は仏教の時代というイメージがあるのですが、
    何でこの時代に阿波の神様が京都に勧請されているのでしょうか?
    もの凄く勉強になりますので、ぐーたらさんの知っていることを細かいところまで書いて欲しいのですが、それは・・・大変ですよね?

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  2. to サクラサク4869 さん
    天平(てんぴょう)と言えば巻寿司の中の具
    あ、それは「かんぴょう」か!
    いやいや、低反発のマクラ、それは「テンピュール」か!
    カンフーのスター、は「ユンピョウ」じゃ!
    という訳で天平は難しいですねぇ(笑)

    と言いつつ・・・
    まだまだ勉強中の身ではありますが、知ってる事は書いていきますよ。
    出し惜しみする気は(ちょっとしか)ありませんから(笑)
    全部書いたらブログが続かなくなっちゃうじゃないですか(笑)

    ただ、前にも書いたように、断片では書きにくいです。
    話の途中ならポロポロ出てくる事もあるんですがね♡

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  3. 「忌部」を説明しようとすると・・・難しいですよネェ・・・
    たまたま(笑)、私も今ブログで麻植の「忌部」を撮り上げています(宣伝ってか・・・)!!
    人に何かを説明しようとすると、それ以上の事を勉強していないと伝わりません・・・。
    ブログに何かを書こうとすると・・・勉強になりますネ♪
    (●^o^●)♪

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  4. to すえドン さん
    仰せの通りでございます(笑)
    頭では分かっているつもりなんですが、いざ文章にしようと
    すると、これが難行苦行ですね。

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  5. この神社の傍にはハローワーク伏見があって、
    大変お世話になっております。
    ハローワーク通いのついでに(と言っては何ですが)
    祈りを捧げる日も多かったですが、金札は残念ながらまだ
    降ってはくれません。少し誠意が足りないかも...
    此処のクロガネモチが実に立派で、本当に驚きます。
    赤い実を全身にまとう姿は壮観です。

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  6. to 猫の兄弟 さん
    天太玉命は占いの神様という事になっている様ですので、お参りしてからハローワークへ行けば、先行き安泰の企業を斡旋してくれるんじゃないですか。
    でも、金札と弓矢で国土を守護したっていうのは、面白いですね。
    今は金札ばっかり。
    その金札、私のところにも降ってきません(涙)
    阿波の大麻比古神社へお参りしましょうかね。

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